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夏といえば
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「実際…お前ら何しに来たの?」
とりあえずリビングに集合した俺達。
その中で俺が最初に口を開いた。
「何って…蓮に悪い虫が付かないように見張りにきた!」
「空也、お前のキャラどこいった」
第一…どんだけ俺に執着してんのさ、この人達は…。
もっと普通に遊びとか誘いにきてくれたらいいんだけどなぁ…
「あ、そうだ。俺これ持ってきたっす」
久が取り出したのは、スイカだった。
「…なぜ、スイカ」
「どっから出したのさ…ふわぁ…」
「馬鹿はやっぱり行動も馬鹿だね」
優…俺は見ているよ、現在進行系でお前が鞄にスイカを入れているところ…
ごめん、優…ちょっぴり可愛かったぞ…
「スイカ!よし、蓮の家でスイカ割りしよーぜ!!」
「家の中ではするな!」
と、言いながら俺達は家の近くの海辺でスイカ割りをすることになった。
「先輩、これ」
久が渡して来たのは、金属バッド。
「じゃあ目隠しもしてくださいね♪」
ルンルン気分の優が俺に目隠しをし、目の前は真っ暗になる。
「っ…蓮、それ…」
「空也?なに、どうした?」
目の前が見えないせいか、どうしようもなく不安になる。
「…萌えた」
「このバットでお前殴るぞ」
何かと思ったわ…さっさとスイカ割って食べよう。
「じゃあ行くぞ」
俺はバットを構える。
真っ暗な世界で俺とスイカの闘いのゴングが今…鳴り響いた。
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