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欲望②★スカー×エド
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シャー…………………
―――――
――――
子守唄のように聞こえる…
ボンヤリ出口を見てもいっこうにやむ気配のない雨。
なんだか…、眠いな、…………アル。
――――――
――――
《スカー視点》
「おい、鋼の」
雨宿りで入った洞窟だが、この天候の荒れようでは………。
長居するかもしれない…と、俺は奥の方で火をおこそうと考えていた。
洞窟内に散乱していた木を拾い集め、なんとか着火させた。
濡れた上着を脱ぎ火のそばに置いて、少しでも乾かしておこう。
そういえば、鋼は…?
声をかけたが反応がない。
外を眺めたまま、後ろ姿しかわからない。反応もない。様子がおかしい。
「おい、鋼の………?おいっ?!」
鋼の側に行っても反応もないため、顔をのぞくと、
目を瞑っていた。
眠っているわけではない。
明らかに、呼吸も荒く、顔が赤く火照り、意識がもうろうとしている…。
「熱…か。」
雨で体が冷えきったのだろう。
発熱している。高熱だ。
近くの村までも距離がある…
少しでも天気の回復を待つ必要があるな…。
とりあえず、火のそばへ…。
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