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バレンタインだったのかっ! ▲▽
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「眠い・・・・・・・」
昨日はトラブル続きでずっと仕事をしていた
しかもクダリは急に休みが欲しいと言い出す始末
「ノボリ兄さん」
えっ・・・・・兄さん?
「何ですかクダリ」
「俺、今日休みが欲しいんだ」
「休み・・・・ですか?」
「うん」
困った
クダリが休んでしまったら仕事が倍に・・・・・
でも仕方がありませんね
「わかりました」
「ありがとうっ!」
私がクダリの分も頑張って仕事をしましょう
でも、どうして急に休みなど・・・・・・
モニターに映るホームを見つめ、ある事に気付いた
「今日はバレンタインでしたか」
と言う事は、クダリは誰かにチョコを貰うと・・・・・言う事ですか
複雑です
色々と複雑です
「シビルドン!放電!」
おかしい・・・・・
チョコが溶けないし焦げた
このままではノボリにチョコを渡せない
仕方が無い、こうなればノボリのポケモンで・・・・・
「オノノクス!はさみギロチンです!」
ノボリを真似てみたけど少し寒かった
・・・・・・・って、チョコが消えたしっ!!
「はぁ・・・・・・困った」
買いに行く暇はないし、どうせなら手作りチョコを渡したいのに
「入るわよ」
げっ!
カミツレさんだ
ヤバイ
「あら、どうしたの?」
「何でもない」
「はい、私からのチョコ・・・・もちろん義理よ」
「どうも」
そこまで強調しなくても
「ふふっ、そのチョコを食べたらメロメロよ~」
「えっ」
「じゃ、またね」
メロメロ・・・・・・・
マジかっ!
と言う事はノボリに食べさせては危険だ
「よし、頑張ろう」
もうポケモンに頼るのは止めだ
「あれ・・・・あれれ?」
鍋に入れて温めたチョコが焦げてる
「砂糖で甘くしよう」
あれれ?
更に焦げだした
「もっと砂糖を!」
そして漸く完成したけど、これは何だろう
でもでもっ・・・・・・大好きなノボリにはどうしても手作りチョコを渡したかった
「眠い・・・・・・・・・・」
何とかチョコを完成させてテーブルの上に置いた
「ただい・・・・・何ですかこの毒々しい匂いっ!」
「クダリ?・・・・・・・チョコ」
テーブルの上には私へのチョコが置かれていた
「とても、嬉しいです」
眠るクダリの肩にコートを掛けて、そっと箱を開いて不恰好なチョコを食べた
「・・・・・・・・・・・・・・・ぐっ!」
私を殺す気・・・・・ではないですよね
そのチョコは苦くて喉が焼けるほど甘かった
そして・・・・・・・・・・・・
「んっ・・・・・あれ、寝てた」
目が覚めると目の前に見慣れないポケモンボールが
「何これ・・・・・すごい!!」
これならノボリをゲット出来るかも
「クダリ、目が覚めましたか?」
「行け!」
「痛いですっ!」
「あれ?」
「クダリ、それは私からのチョコですよ」
「なんだ・・・・・じゃ、ノボリをゲット出来ないのか」
「おや、私の心はとっくにクダリにゲットされていますが」
「えっ?」
「そうそう、そのチョコの中にプレゼントが入っていますので」
「ホント?」
「では、私は寝ます」
「うん」
プレゼントって何だろう
ドキドキしながらチョコで出来たポケモンボールを割ってみた
「・・・・・・・・・・・は?」
何だろう、このみっちりと書かれた名前は・・・・・
あっ!!まさか・・・・・
急いで部屋に向かうとドアに張り紙が
(明日は休みます、ポケモンバトル頑張って下さい)
「・・・・・・・・・・」
明日はバレンタイン特別バトルの日だった
それを一人でやれと??
やはり見た事の無いポケモンボールは触らないほうがいいと思った
・・・・・・・・・・・けど、すごく美味しかったし嬉しかった
ーおしまいー
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