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いっぱい愛して……
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「しばらくは忙しいと思うんだ。でもこれが済めばゆっくりできると思うから」
寄りかかる敦が顔を上げる。
「……今日は?」
明日も早いのかな? まさかオフじゃないだろうし。
俺はいつからこんなに人恋しく寂しがりになったんだろう。
「泊まっていっていい? 明日も朝早いから、また俺勝手に出て行くけど……あの、悠さんがよければ……だけど」
遠慮丸出しで敦が言うから思わず笑ってしまう。
「いいよ。俺もう一人でいたくない……泊まっていけよ」
背後から敦をぎゅっと抱きしめた。
「泊まってってよ。一緒にいて……」
「………… 」
深夜三時、明日は早いと言う敦だけど、何時に出るのだろうか。ここに来てるとわかっていたらもっと早くに店を閉めて帰ってきたのに……そうしたらもっと一緒にいられる時間も増えたのに。
ソファで寝ると言う敦を強引に寝室へ連れて行き、俺は一人シャワーを浴びる。
結局俺のせいで敦とまだセックスをしていない。敦は俺に気を遣って我慢してくれているのがわかったから……
俺は覚悟を決め、準備をしてから寝室へと戻った。
それでも時間も時間だし、何もせずに寄り添って眠ってもいいとも思う。
敦の気持ちに合わせよう……
寝室へ戻ると敦がベッドに腰掛けてこちらを見ていた。
「あ……先に寝てても良かったのに」
待たせてしまったかと申し訳ない気持ちになり顔色を伺う。
「いや、先になんて寝られないでしょ。悠さん、俺はソファでもいいよ?じゃないと……もう抑えられないと思うから。悠さんのペースに合わせたいから俺は…… 」
「いいよ……言わせるなよ」
敦が黙って俺を見つめる。緊張と恥ずかしさで思わず視線を逸らしてしまった。
「悠さん……俺を見て」
熱の籠った声で敦が俺を呼ぶ。
「俺のところに来て……」
顔を上げると優しく微笑む敦が俺を見ていた。
「悠さんを抱きたい。抱かせてくれる?」
いちいち聞かないでほしい。恥ずかしさが倍増する。
俺はベッドに腰掛けている敦の前に立つと、そのままぎゅっと抱きついた。
「いいよ……そのつもりだったから。抱いてよ。俺のこと……いっぱい愛して」
言った途端にグッと抱き寄せられ、そのままベッドに押さえつけられた。
「ごめん……俺もう堪んない」
敦はそう言うと唇を重ね、貪るように舌を絡めてきた。
「あ……んっ」
敦の手が身体中を弄っていく。何の躊躇いもなく俺の下着の中に手が入り込んできたので、流石にその手を掴んでそれを阻止した。
「あ……敦ごめん……落ち着いて……ゆっくり、俺が気持ちよくさせてやるから」
真っ赤な顔で俺を見下ろす敦の頬にそっと手を添え優しくキスをする。ゆっくりと味わうように、慈しむように、舌を交えながら俺は敦の服を脱がせていった。
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