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あとがき
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『lemon meringue』を最後までお読みいただきありがとうございます。
sweet milkのシリーズの中でちょいちょい顔を出していた悠さん。
「どうか悠さんも幸せにしてあげて!」とのお声もちらほらと頂き、書き始めたのがきっかけです。
一人の人を好きになり、その人の都合の良い相手になり……付かず離れずで何年も過ごしてしまったばっかりにもうその人しか見えなくなってしまった悠さん。(だって初恋だったんだもんね。手練てそうなくせに実はその人しか知らなかったんだよね)
そして「好き」と伝えられなかったばっかりに、その人は自分じゃない最愛の人を見つけてしまった。
自分から離れてしまって気付いた虚無感に襲われながらも、日々の生活の中で新しい出会い、新しい恋に……と、あの時掴めなかった青春を少しずつ経験していって、やっと自分も最愛の人に気がつく事ができました。
sweetのメンバーの中で一番の幸薄いキャラの悠さんには、めいいっぱい愛されて甘やかされて幸せになって欲しかった! そんな思いで書き進めていきました。
そうは言っても、とてものんびりな更新でまどろっこしかったと思いますが、読者の皆様、ここまでお付き合いくださって本当にありがとうございました。
ちなみに最後の公開プロポーズのシーンですが、入場時に敦が招待客から受け取っていたバラには意味があります。
ご存知の方も多いと思うのですが、最近の結婚式の演出で多い「ダーズンローズ」です。
12本のバラを1本ずつ招待客に持って貰い、入場時に新郎に手渡していく。それぞれのバラには意味があり、感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠、という思いが込められています。そして新郎のプロポーズの言葉とともにその花束を受け取った花嫁が、その言葉の中からこれからの自分たちにふさわしい意味のバラを1本選んで新郎の胸に挿す…という演出なんだそうです。
敦もそれに習ってバラをチョイスしたのですが、1本1本の意味はあまり重要視しておらず、…というのも、これはサプライズな演出だし、悠さんがダーズンローズを知っているかどうかも怪しいし、知らない場合、バラの意味の説明もしてる暇もないし、そもそも自分たちにふさわしい意味を持つ1本なんか選べない(全てが当てはまる)と思っているので、あのような簡易的な形に留まりました。
そして「幸せにしたい」「幸せにしてもらいたい」両方の気持ちを込め、敦からも悠さんの胸にバラを1本挿したのです。
「プロポーズって言ったらバラだろ?」そんな敦の声が聞こえてきそうですよね。
長くなりましたが、このlemon meringueを読んで頂き、皆様も幸せな気持ちになってもらえていたらとても嬉しいです。
ハッピーエンド万歳です!
ありがとうございました
2016.10.30 稟々
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