アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
それを隠すように彼は軽く咳払いをした
そして俺の方へ視線を向けると何かに気づいたのか、彼は僅かに目を見開いている
「お前……。
そのバッチしてるってことはあの件に関わってるのか……?」
急に如月くんがバッチについて話を持ちかけてきた
ていうか、今まで気づかなかったの?
今になって気づくとか……遅すぎるぞ如月くん
「うん。
知ってるよ…人形についてでしょ?」
「あぁ。
まさかお前が関わってるなんて思わなかった
そうか…。だから変な時期に転入してきたんだな」
如月くんは机に置いていた足を組み替えて、自分の腰掛けている椅子に体重をかけた
そのせいでギイッ……と椅子が傾く
「俺と同じだな。俺も、お前と同じで外部から転入してきたから」
「え、如月くんも?」
驚いた。彼も外部生だったなんて
てっきり元から学校にいたものかと……
「じゃあお前はまだ新参者ってことだよな。
いいか、同じ境遇のよしみとして最初にこれだけは言っておく
"白い悪魔"には気をつけろ」
「白い、悪魔……?」
なんだそれ。神話に出てくるやつか??
それともファンタジー系??
クエスチョンマークを出しながら頭を傾けると彼にデコピンされた
「いてっ」
「そんなアホな顔するな、ボケ。
お前が思っているよりこっちは真剣に言ってるんだよ
白い悪魔っていうのは、この学園のブラックリストに載っている人形のことだ」
「ブラックリスト?」
「つまり学校に目をつけられてる頭のイカれた人形のことだな。
あいつに会うと生きて帰ることは、ほぼ0パーセントに近い。
噂によると
人形を再起不能させるほどの力の持ち主で
確か最強最悪で有名な人形悪魔シリーズの1人だとか……」
「えっ、それって…」
言おうとしたところで丁度HR終了のチャイムが鳴る
「あ、やべっ!チャイムが鳴っちまった
悪い。じゃあ俺もう行くな
いいか、俺の言ったこと忘れるなよ!!」
「あっ、如月くんっ!!」
タイミングが悪すぎるチャイムのせいで彼は、ガタリと席を立ちまたどこかへ行ってしまった。
1人残された俺は席を立たず、そのまま考え始める
白い悪魔と呼ばれる人形が…トトと同じシリーズ…
(そんなにすごい人形なのか……?)
「うーーん……。」
また、気になる点が増えてしまった
その後、ロアと白い悪魔の事で頭がいっぱいで沢山考えていたら授業は淡々と終わっていって
如月くんに授業中すごくお世話になりまして
気づくと時間は昼休みになっていたーーーーー
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 149