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「あっ!悠馬さーん」
授業が終わって寮へ帰っていると、途中でロアに出会った。
パタパタと走ってくる彼に俺はいつものように、よしよしと頭を撫でる
「ん?
ロア、どうした?」
見ると彼はなぜか元気がなかった
顔を俯いてやや太い眉毛は八の字に曲がっている
「いえ…実はトトさんに僕が解けなかった知恵の輪を解いてもらいたくて彼を探しているんですけど……
全然、見つからないんです…」
しょんぼりと落ち込む彼の後ろに尻尾が見えた気がする
その尻尾はダラリと下がって元気がないようだ
あぁっ…そんなに落ち込まないでくれ……!
「大丈夫だっ!俺が何とかしてトトを見つけてやるから」
「えっ!本当ですか!?」
まん丸な目をキラキラと目を見つめてくるロアに俺はつい頰が緩んでしまう
(本当に可愛いなぁ……)
そんなロアの反応に俺は俄然やる気が出た
「おうっ!任せとけ!」
「なら、僕も悠馬さんと一緒にトトさんを探します!
悠馬さんだけに探させるわけにはいきませんからっ」
「よし。じゃあ俺たちは今からトトを探し隊だ!
あいつを見つけて知恵の輪を解かせるぞー!」
「おーーー!」
キャッキャはしゃいでいる俺たちを周りが引いた目線で見ていることに気づかず、
俺とロアのトト探しが始まったーーーー
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