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そしたらガチャリとリビングの扉を開く音が聞こえた
「ただいま。」
陽さんが帰ってきた
リビングに来て俺たち3人の様子に微笑む
「おかえりっ!陽一!」
ロアは彼が帰ってくるとすぐさま陽さんの元に駆け寄った。
「何?ロアの知恵の輪を解いてるの?」
「うんっ!すごいんだよ、トトさんはすでに2本の金属を外しちゃったっ」
ロアは興奮した様に陽さんの元へ駆け寄り、両手をブンブンと振る
「そうか。それは良かったな」
喜んでいる様子の彼を見て陽さんは嬉しそうに笑い、彼の頭を優しく撫でた
「これで3本目。」
解き始めて数分。
残り2本となった知恵の輪
そして
パキンッ
最後の絡まった知恵の輪も彼はあっさりと解いてしまった
「はい、これでいいだろ。
ゆーま、早く部屋に戻るぞ…俺お腹すいた」
「あ、トトッ……!」
彼はそう言うとグイッと俺の腕を掴み、急いで部屋を後にしようとする
「待って」
陽さんが俺たちを引き留めた
「お腹が空いてるなら俺が料理を作ってご馳走するよ
せっかく俺たちの部屋に来てくれたんだ。ゆっくりしていってくれ」
「っ!!いいんですか!?」
陽さんの言葉にすぐさま反応して俺はトトの手を離し彼の側に駆け寄った
食べたい!陽さんの手料理っ……!
そんな俺をトトは目を細めすごい形相で睨んでいた
「……ゆーま」
その声は低く、怒りを抑えて込んでいる様だ
「ごめんっ!トト、もうちょっとだけ……
俺もお腹がすいてるんだ。ご飯だけは食べさせてくれっ」
頼むっ!と俺は手を前に合わせてお願いする
「……部屋に戻ってから食べればいいだろ」
「馬鹿野郎!陽さんの手作りだぞ!?
ここで食べなかったらいつ食べるんだよっ」
それにここで夜ご飯を食べれば、部屋に戻って料理作らなくて済むし一石二鳥じゃないか
俺は食い下がらず、ひたすらトトにお願いしているとやがて彼から小さなため息が零れた
「……はぁ。
分かったよ、好きにしろ」
「っ!!
やった!ありがとうっ、トト!」
その答えに俺はハイテンションになって思わずトトにぎゅっと抱きつく
俺のその行動に彼は先ほどまでドス黒かったオーラをしまい込み、元のトトに戻ったのは言うまでもない
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