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包丁を持って、彼はゆっくりと俺に近づいてくる
「ねぇ…君の身体、切らせてよ
そうしたら、君はどんな声でなくのかなぁ…?
どんな風に血が出るのかなぁ…………」
眉を八の字にされて困ったように微笑む彼は、
頰が紅潮し興奮している
俺はジリジリと後ろに下がっていって、どうすればこの狂った少年から逃げられるか考えていた
今背を向けて走れば、すぐ彼に殺される
だから今はタイミングを計るしかない
近くには、幸いにもさっき登った階段があった
ここを一気に駆け下りて真っ直ぐ走っていけば、旧校舎を抜け出せる
あとはタイミングの問題だ
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