アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
人は話している間、必ず隙が生まれるもの。
だから次にロアが口を開いた時を狙う
それが階段を駆け降りる時の合図だ。
ロアを見つめながら後ろに下がっていって階段の手すりを触る
そして、次に彼の口が開きかけたその瞬間
俺は背を向け階段を勢いよく駆け下りた
「あ、逃げちゃった……。
もしかして鬼ごっこ?
あはっ、なにそれ面白そう…!!」
上からロアの声がする
それを無視して俺は階段を駆け下りた後、出口に向かって真っ直ぐに走り去った
もともと中学の時は陸上部だったんだ
足には自信がある
すぐに旧校舎を抜け出した俺はそのまま寮に方向を変えて全速力で走り出す
息も荒くなってきて苦しいが、今はやるべきことがある
(寮に戻って、トトにロアを止めてもらわないと……)
今は彼に頼るしか、暴走したロアを止める方法はない
一生懸命道を駆け抜けると、俺の視界に石造りの寮が映る
(あと、もう少し……!)
俺は速度を上げるため、思いっきり腕を振り切ろうとした
パシッ
「!?」
すると、俺の腕に手のひらで掴まれた感触…………
「なっ…!!」
振り向くと、そこには俺の腕を掴んで満面の笑みで微笑むロアの姿があった
「はい、
つーかまえたぁ♡」
「っっ…!!」
グンッとその腕を引っ張られ、一瞬で地面にねじ伏せられた
頰に地面が当たり、ロアの身体で身体を押さえつけられる
「ぐっ……!!」
俺は身動きひとつ出来ない
これは非常にまずい状態になったぞ……
「……ふふっ。
さて、どうしようかぁ〜。どうやって君の身体を傷つけるか………
はぁっ……興奮するなぁ……」
「っぁ……!!」
包丁刃先でツーーー……と俺の背筋を撫でる
ビリッ、ビリリッ
そのあと、布が破ける音がした
「…っにして……」
背中がスースーする……
どうやら俺の上着を包丁で破られたようだ
「綺麗な背中だねぇ……」
「んんっ……!」
ピチャリと背中に湿った感触
ロアは露わになった俺の背中を丹念に舐め始めた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 149