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よく舐めた後、包丁の刃先を俺の背中にあてる
「こんな綺麗な背中を傷つける事ができるなんて……
俺はなんて幸せ者なんだろう……」
そう言ってロアは包丁を振り上げ、俺の背中に突き刺そうとした
(殺られるっ!!!!)
俺はギュッと瞳を閉じる
「ゆーまから…………
離れやがれクズ野郎がぁぁぁぁっ!!」
ビュンッ!!!
急に突風が吹いた
「っ!!」
それと同時に俺の身体が軽くなる
起き上がり見上げると、そこには揺れる金髪……
その美しい顔は怒りに顔を歪ませ、彼の攻撃を避けたロアを鋭く睨みつけている
「……トト、どうして……」
俺は呆然とそこにいるトトを見つめた
「…あっぶな。今の避けていなかったら一発で殺られてた」
ロアは俺の側から離れてトトの様子を伺う
「……てめぇ、俺のゆーまに手を出しやがって……
ただで済むと思うなよ……」
その声は怒りで声が非常に低かった
「あはっ。
その人、君の主人だったんだぁ……
それは悪い事をしちゃったねぇ……」
2人はひどい殺気を放って睨み合っている
でも、何でトトはここにいるんだ?
「悠っ!!」
すると、寮のほうから陽さんが走ってきた
「陽さんっ……!!」
「大丈夫か!?その服っ……まさかどこか怪我をしているのか」
破かれた服を見て陽さんは心配したように聞いてきた
「いえ、怪我はしてません。
その前にトトが阻止してくれたから……」
トトたちのほうに目を向けると、陽さんは瞳を赤く変色させたロアを見て顔を歪める
「夜起きたら部屋にロアの姿がなかったんだ。
携帯で連絡しようと画面を確認したら俺の知らない悠にかけた着信服歴かあって……もしかして思って君たちの部屋に尋ねたんだ。
そうしたらトトしか部屋にいなくて焦ったよ。
だから2人で協力してロアと悠を探していたんだ」
「まさかこんな事になっていたなんて……」と言って陽さんは自分の手を強く握りしめる
ドコォッ!!!
「!!」
トトが拳を繰り出し、地面を割る
ロアはそれを軽快に避けて包丁を振り上げ反撃する
力は今のところ互角で攻撃したり避けたりの繰り返し
「あははっ!!君、凄いねぇ……!
凄く、強いよっ」
ロアはそう言って包丁を宙に投げて、その間に猛スピードで彼に蹴りを繰り出す
それを後ろに避けたトトに、ロアは前進し丁度空から落ちてきた包丁を受け取り素早く振り上げた
ヒュンッ!!
ピッーーーーーーーーーー
避けた反動のトトには避けきれず、首筋に赤い線が走る
彼の首筋からポタポタッと流れ落ちる血……
当たった攻撃にロアは笑みを浮かべた
「…浅い」
「えービュッーーーーーーー
だが、トトはそれを見ても平然とした顔で
逆に見えないスピードで油断したロアの頭の側面に蹴りを当てた
バキィッ!!!!
容赦ない蹴りがロアに直撃する
ロアは吹き飛び、近くにあった壁にめり込んだ
空いた穴にはパラパラ…と瓦礫のクズが落ちる
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