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キーーンコーーンカーーンコーーン
ーーーガタンッ
(……来たっ!!)
次の授業終わりで鳴ったチャイム音。
俺の予想通り如月君は席を立って教室の外へ出て行ってしまう
その後を追って、俺も席を立ち気配を消しながら彼の後を追った
「何してるんだ?悠のやつ……」
そんな怪しい俺の姿を、陽さんが見ているとも知らずに……。
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如月君の後について行くと、やはり行き着く場所は音楽科がいる塔だった
俺は近くにある大きな木に隠れて、彼が塔に向かって歩いているのを見つめた
(やっぱり、如月君は休み時間が来るたびに自分の人形に会っていたんだ……)
ーーーーチョンチョンッ
「いっ……!?!?」
急に、後ろから肩を突かれて俺は驚いて声を出してしまいそうになる
だが、何とか手で押さえてその声を飲み込んだ
「っっ……」
そしてゆっくりと振り向いて俺の肩をつついた人物を確認する
「はぁっ……、なんだ
もう、驚かさないでくださいよ……。陽さん」
「……ククッ……ごめんごめん、悠があまりにも俺の存在に気づかないからさ。……っ、ちょっと脅かしたくなっちゃって」
そこにいたのは、俺の後をついてきた陽さんだった
相当驚いた俺の姿がツボだったのか、また肩を震わせながら笑いを堪えているのが見える
(……ていうかこの人、よく俺のこと脅かすの好きだよな)
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