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6、ブルータス、お前もか。
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この狐目野郎は三葉 巴(みつば ともえ)。
俺の幼稚園からの幼馴染みだ。
「何がそんなに嫌なんだ?」
「…三次元だから。」
「あぁ、うん。…ソダネ。」
何で最後カタコトなんだよ。
バカにしてんのか?
「でも、お前BL好きじゃん。」
「お前まで言うか。何だ?お前ら腐男子に偏見持ちすぎじゃないか?」
「何の?」
「腐男子の中にだってノーマルはいるんだよ!!」
「分かった。…そこは謝ろう。」
「そうしろ。深く詫びろ。」
神妙な面持ちで、誰にかは分からないが、机に頭を伏せながら謝っている三葉…。
…よし、許そう。
「ところで、お前はノーマルなの?」
「違う。」
何度も言ってるから知ってるだろうに。
「俺は二次元しか愛せないんだよ。」
「…。」
何で、そんなに悲しい目をしてるんだ?
「…で、でもさ、マオちゃんってお前の好きな男の子キャラに似てるよ?」
「似てない。主にリアルという部分で。」
「マオちゃん、お前に猛アピールだし!!」
何なんだよ。
大体、友人に恋愛をオススメするなら、せめて女の子だろ?
…いや、女もいらないけど。
それにしても、やけにマオを押してくるな。
もしかして…マオ、いや…『魔王』に脅されたとか?
「お前、やけにマオを押してくるな?」
「うぇ!?」
今、明らかに目が泳いだな。
あと、声変だったし。
「…何があった?」
「え!?べ、別に、1週間分の食券なんて貰ってないよぉ??」
「…。」
心配した俺はバカだった。
…三葉。
お前は1週間分の食券で友を売る奴だったんだな…。
「お前なんて絶交だぁぁーーー!!」
「え!?桜、どこ行くんだよぉ!?」
煩い。
お前みたいな裏切り者、もう友達じゃねぇ?!!!
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