アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
19、地味攻撃は大打撃!!
-
机に置かれたもの。
1、塩辛。
2、空の弁当箱。
3、サボテン。
「これ、食べてもいいかなぁ?」
僕は生臭いピンクをつまみ上げた。
「いや、靴と一緒に入ってたんだぞ?…やめとけ。」
「じゃあ、捨てる?」
「そうだな。」
「了解!!」
僕は、そのピンクのやつと、空のコンビニ弁当のパックを捨てた。
桜夜によると、今日3つの嫌がらせを受けたらしい。
みっちゃんは『明日は何かなっ?』とか言ってたけど(ちょっと僕も気になる☆)
でも、そんなみっちゃんをスルーして、ちゃんと桜夜の話を聞いてた僕!
ちょ?お利口さんだね♪
「…疲れた。」
桜夜は本当にウンザリって顔をしながら、小さなサボテンを窓辺に飾って水をやった。
…あ、それは育てるの?
とかは空気を読んで言わないよ?
「はぁ…。」
真面目に目が死んでる…ちょっと可哀想だな…。
「そうだ!!」
「いきなり何!?」
「可愛い子ちゃん達に会ってくる!!」
「あぁ。はいは?い。」
今日はダメージを受けてるから、素直に行かせてあげよう。
バイブル(BL本)を買うための本屋へ☆
「いってらっしゃーい!」
とりあえず、寮の共有靴箱までお見送り。
「あぁ。夕飯までにはかえっっっ!?!?」
「!?」
桜夜が言葉の途中で悲鳴にならない悲鳴を上げた。
「え?何?」
「今…グニャッてなった。」
「グニャッ?」
そっと足を靴から出す桜夜。
「…何なの?」
そのまま靴を持ち上げて、ひっくり返すと…。
コロリ…と黄色いものが出てきた。
「…たくあん?」
「…だな…。」
丁寧にラップで包まれた沢庵。
わぁ?美味しそう!!
「…もう…寝る。」
「へ?桜夜!?」
地味な攻撃はに大打撃を与えたようで、桜夜のHPは0になった。
そして桜夜はその日自室から出てこなかった。
ちょっとすすり泣きが聞こえたような…気のせいかなっ?
とりあえず…食べ物を粗末にしちゃメッだぞぉ?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 59