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38.梅雨突入~俺の気持ちも真っ只中~
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なんやかんやで俺への嫌がらせはなくなり、中間テストも終わり、梅雨真っ只中です。
そう…俺の心のように…。
「桜~。」
「桜夜さん。」
「「一緒にお昼食べよー」食べましょう。」
「ちょっと!!2人が先に行くのおかしくない!?」
晴れて、つり目バカとアホ魔王に加えて、魔王好き迷惑も仲間になりました~。
愉快愉快…じゃねぇーよ!!
「はぁ…1人になりたい…。」
「えーダメだよぉ~?はい、あーんして?」
「やめろ。近い。」
マオの顔面をグイグイ押してとりあえず離れる。
なんて不細工顔なんだ。…いつもこのぐらいなら惑わされることもないのにっ!!
「顔はやめてよぉ!」
「…悪い。」
「それより!!どうやってあーんすればいいの!?近寄らなくてできるあーんって何!?あ、さいばし!?さいばしを持ってくればいいの!?」
「あーんしなくていい!!」
「ひどっ!」
…マジで疲れる。
大体あーんなんて…何か…恋人みたいだし。
それに…こいつ…あの日俺が何しようとしてたのかは気付かなかったみたいだけど、俺はどうしたらいいか分かんないし…。
まあ、気付かなかったのは良かったと言えば良かったんだけど、あんなの俺の気の迷いだし…。
でもさ…
「マオのことあんまりいじめないで下さい。」
「ユイ~!!」
「よしよし。」
「………。」
これだよ!!
ひっつくな。
抱きつくな。
離れろこの魔王好き迷惑!!
マオも…俺のこと好きって言ったくせに…無防備すぎるんじゃねーの!?
「は!!」
また俺は何を考えて!?
あああああああああ!!
こんなの嫉妬してるみたいじゃないか!!
絶対あり得ない!!
こんなこと考えてたら、またあん時みたいに何か変になっちまう!
俺…末期だ。
マオ菌におかされてる…。
「ニヤニヤ。」
「…。」
「ニヤニヤニヤニヤ。」
「三葉…。」
「何~?」
「土に還れ!!」
「何故!?」
ニヤニヤすんのが視界に入ってんだよ!!
ウザい!!
「いやぁー何か、桜が百面相だからさぁー恋する乙女的な?」
「頼む。マジで塵となれ。」
「はいはい。なんて言われてもいいですよー?」
受け流すだとっ!?
成長したな…いらん成長をなっ!!
「ぐはっ!」
とりあえず殴っといた。
「桜…暴力はダメ…ほんと…ダメ。」
「そーゆーお前こそ、俺に変なこと言ってる暇があったら恋人の1人や2人探してこいよ。そして俺に構うな。」
「殴ったことはスルーなんだね!?」
「…。」
「はい。俺が悪いから殴られて当然です。ごめんなさい。」
察しは良くなったな。いい成長だ!
「俺、一途だから恋人は1人で十分だよぉ?でもさ…知ってるよね?俺、多分恋人できないよ??」
あ…そうだった。
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