アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
実力行使
-
まさかの発言にこの場に居た全員が声をそろえて固まる。一方の七山は俺が掃除当番変わりますよと同じ口調で平然とした表情。突然のタッチ交代に抵抗するのも忘れて七山を凝視した。宮古も耳を疑って確認する
「何…?…七山…お前が?」
「はい」
「一人で?」
「はい」
信じられないという顔をした総長達の疑問に七山はあっさりと即答していく。一体、どういうつもりなんだ…。
「七山…お前ゲイだったのか?」
「…いやー、誰でもいいってワケじゃないですよ…御法がたまたま俺のタイプだったんで」
「タイプ?これがぁ?」
「うげぇ」と吐き捨てた秋ノ宮に若干イラッとしたが確かに俺は男が喜ぶような外見も内面もしてない。断言できる。誓ってもいい。
それなのにこの一生女に困らないようなハイパーイケメンは俺を犯したい、だと…?途轍もねえマニアだ。
そう言えば、初めて会った時に「品定め」をされた。もしかしてそれが関係していたのかと放心する俺の上にさくっと馬乗りになった七山は男たちに何かを指示し、俺の両腕を高く上げて掌同士を握らせる。
頭上からバリッと音がして、手首にガムテープを巻き付けてきやがった。
「なッ、嘘だろっ」
何重にも巻かれたガムテープは手首を固定して二度と離れさせない。パニックになる俺とは裏腹に嬉しそうにこっちを見降ろして舌舐めずりする様は狂気の沙汰としか思えねえ。人が変わっただけで強姦されることには変わりない。
(どうにかして止めさせねえとマジでこの男に掘られるッ)
焦って顔を横に向けてソファに体を預け珍しいモノでも見るような目をしている宮古に向かって叫んだ。できるかぎりの時間を稼がなくては。
「野郎がヤられてるトコ全員で見物って大概趣味悪ィだろ。部屋替えした方がいいんじゃねぇか?」
俺のベルトのバックルに手をかけていた七山が手を止めた。
「どうします?」
総長ズを交互に見て判断を待つ。暫く考えていた宮古だったが答えはNOだった。
「いや…途中で逃げられたら面倒だ。俺の目の届くところにいろ…」
「アァっ、マジかよッ」
畜生、畜生畜生ッ!思いつく限りの罵声を浴びせてやろうと口を開こうとしたら宮古が先に手を打った。
「ついでに口も塞いどけ」
その指示のすぐ後、また頭上でガムテープの切る音が聞こえた。悪魔だ、ここには悪魔しかいねえ。
逃げられないまま唇にガムテープを貼られ声すら出なくなった。もう助けは呼べない。
「ンーッッ、ン!!!」
首を振ろうがテープは取れないし腕を振っても抵抗できないし、体は七山の体重で動かない。男に対して全く嫌悪感を見せない悪魔の手が中に着ていたTシャツを胸の上まで捲りあげた。素肌が外気に触れ、冷たい気温が怖い。
「おー、すげえ、綺麗に腹割れてンなあ…でも胸筋は思ったよりないな。意外としなやか」
まだ品定めしてきやがる。なんでこんな巨体がタイプなのか理解に苦しみすぎてどうにかなりそうだ。そんな俺に構わず、するりと鳩尾に手が滑りその感触にくすぐったさと気持ち悪さがゾクゾクと悪寒を走らせる。
されるがまま、丁寧に腹部を撫でる手に気を取られていたら七山のもう一つの手がベルトを引き抜いてスラックスごと下着をずり降ろした。ヤバいと逃げるように腰を浮かせたら逆に悪魔を喜ばせただけだった。
「エッロイ腰…」
「ッ!ンっ」
やめろと声を出そうとするが内側に呼気を戻されるだけで息苦しい。
七山は体を屈めたかと思うと浮き出た腰骨に思い切り歯を立てやがった。急な痛みに全身が跳ねる。ガツガツと皮膚に噛みつきながら舌で歯型の付いた個所を舐めまわす。その姿はまるで何かを食す獣。
吐息を荒げてむしゃぶりつく唇が腰から足の付け根に移動して、まだギリギリ下着の中に隠れたままの自身を躊躇いなく外へ出すと柔らかい唇がソレを捕えた。
「ンンーッふ、ン」
ありえない感覚が下半身を中心に押し寄せてきて、俺を犯そうとする七山と俺に向けられた周りの突き刺さるような視線と、息を呑む音が羞恥を最大限に掻き立てる。
屈辱で頬に熱が集まって辛い。ガムテープの巻き付いた手首で顔を覆いながら必死に七山の口から逃れようと空を蹴る。ジタバタと暴れる俺の膝を押えるように抱えながら太腿に引っ掛かったままのスラックスを引っ張って脱がしていく。
腿の間に体を潜らせて七山は完全に外へ露出した俺のJr.もとい性器に顔を近づけると吐息を吹き掛けてからぺロリと真っ赤な舌を出して見せた。
「ンぐッ、ンン」
「こっちもデカイなぁ」
待ちきれないと笑みながら瞼を伏せた七山は嫌な顔一つ見せないでソレをのみ込もうと大きく唇を開く。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 19