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デート
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な、なんで先輩と美穂ちゃんが一緒にいるの…?
気になったので少し近づいて見て見ることにした。
楽しそうに話す2人。その様子はまるで相思相愛の恋人同士にしか見えなかった。
…何あの顔…あんな顔、僕にもしないくせに…
「で、いつにするの?」
「ん、あぁ、いつでもいいぞ?美穂の時間が空いてる時でいいよ」
「ん〜明日は?」
「明日は午後からならいいぞ」
「うし、じゃあ明日の1時ね!あ〜楽しみ!一緒に買い物なんて久しぶりだねー!」
…ふぅん、デート、の約束してたんだ。
てかなんなの先輩のあの顔。デレデレしやがって。あんた僕の事好きって言ったじゃん。毎日毎日鬱陶しいくらいに好きって言ったじゃん。意味わかんない。
「あ、美穂ちゃん?」
「宇井?!」
なんだよその顔。いい雰囲気だったのに壊しちゃってごめんなさいね。
「あ〜あずちゃーん!もうあの本読んだ?」
「まだ途中までしか読んでないけど、すっごい面白いねあれ!それでね今日はこの前借りた本返そうと思って、はい、すっごい面白かったよ!」
「でしょでしょ?あ、そうだあずちゃん。あずちゃんも明日一緒に」
「美穂!!」
何か言おうとした美穂ちゃんの口を先輩の大きな手で塞いだ。何その慌てよう。
「んー!んー!はっ!ちょっと何すんのよ!私が誰誘おうが私の勝手でしょ?!」
「そ、そうだけど…っ」
チラッと僕を見る先輩。
…?なんで僕の事見たの…?
それに誘う?
…明日一緒に…誘う…あっ、さっきなんか約束してたやつかな…?
「…っ!あぁ、もう!美穂!ちょっと来い!」
「え、ちょ、まだ私あずちゃんに言いたいことが!!」
なんか隠してる。
絶対なんか隠してる。
先輩のあんな焦った顔なんて見たことないし。
……先輩がわるいんだからね。僕に隠し事なんてするから。ふんっ。
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