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心
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「はぁっ、はぁ…つか、れたっ…」
「ごめんな、今、タオル持ってくるから」
と、立ち上がった先輩を僕は引き止めた
「病人は寝てなさい。場所教えて。僕持ってくるから」
「…何から何まですまんな」
いや、そんなフラフラの状態でほっとける訳ないじゃん。
………
「はい、タオル」
「ありがと」
「ん」
…沈黙が続く
……なんか話せよぉ…
「あのさ」
「宇井」
「「!」」
被ったぁぁ…最悪
「先輩先いいよ」
「え、じゃあ……永瀬から聞いた」
あー、佑の仕業だったか
「うん」
「俺が好きなのは宇井だけだから」
「うん」
「宇井?ちゃんと聞いてるのか、っ?!」
「う、ん…」
あれ、僕ってこんな泣き虫だったっけ
「なぁ、その涙はどう言う意味だ?」
え?涙の意味?
意味?
わかんない
「わかんない」
わかんない
「わかんない。わかんないよ、先輩。ねぇ、僕、今どんな顔してる?ねぇ、せんぱっんん、ぅん…ゃ、ら、ん…はっ、ちょ、あんたいきなりなにすっ、!?」
僕をぎゅっと強く抱きしめる先輩。
突然のキスに頭が追いつかない
なに?僕は今何されてるの?
「宇井、好きだ」
「だ、めだよ…せんぱい」
「なんで?」
「僕じゃ、せんぱいに、釣り合わない、から…」
「釣り合わない?」
僕を抱きしめていた先輩の手にすこし力が入った。
「誰かお前にそんな事言ったのか?」
「…言ってない。」
僕の目を真っ直ぐ見ながら話す先輩
うん、僕、その先輩の目大好き
何考えてんのかわかんない目
大好き
「てか、僕が、先輩を、嫌いなだけだし」
きっと僕が近くにいたら、先輩の邪魔になってしまうと思うから。僕は大人だから。
「この3日間先輩いなくてすっごい楽だったんだよ?やっとあのアホから解放されたーって。これだけ言えばわかる?僕は」
先輩の事
「先輩の事なんか」
大好きだよ
「大嫌いなんだよ」
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