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素直
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先輩って、こんなよく笑うっけ
「宇井、好きだ」
真っ直ぐに僕の目見ながらの今日3回目の告白
…あー、もうどうでもいいや
釣り合う釣り合わないとかバカみたい
先輩見てたら今まで1人でぐちぐち悩んでたことがアホらしくなってきた
たく、僕のいつもの自信はどこいったんだか
「宇井、好きだ」
今、目の前で、僕の事を『好き』だって言ってるこの人の事を信じてみよう
「うん、知ってる」
あぁ、なんか久しぶりに心から笑顔になれた気がする
これも先輩のおかげなのかな?
「宇井、好き、んっ」
「僕は先輩の事なんて嫌いだから」
このキスはさっきの仕返しだから。
先輩はいきなり僕にキスされて戸惑ってる。
へぇー、先輩そんな顔も出来るんだ。
「宇井、いいか?」
何がいいか?なの?
先輩顔だけじゃなくて耳まで真っ赤だよ。
「その、嫌ならいいんだが…」
子犬みたいにシュン、と悲しそうな顔をする先輩。
「僕、別に、嫌だなんて、言ってないんだけど…」
ぱぁっと一気に明るい表情になる先輩
先輩ってこんな表情豊かだったけ
もっと先輩のいろんな顔が見たい
もっと先輩の事を知りたい
もっと先輩に触れたい
「いつか、絶対好きって言わせてやる」
「へぇ、頑張ってね。りゅーや先輩?」
まだ、素直になれないけどさ。
いつかちゃんと先輩を見て、『大好き』って言うからさ。
だから今はこれで勘弁して。
「…好き、だよ」
「ん?なにか言ったか?」
「別に」
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