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わかんねぇよ
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たぶん篠田は2年のクラスの見回りをしてるのだろう。
もうすぐ2組にくる。
やばい。今こんな顔でこんなモヤモヤした気持ちで篠田に話しかけられたり会ったら俺どうすればいいかわかんねえ…
俺は急いで自分の席に座って窓側を向いた。
俺今どんな顔してんだろ。
たぶん真っ赤だよなぁ。
ガラッ
ドアが開いた。
「永瀬くん?」
篠田の声だ。
胸の鼓動がさっきよりも早くなる。
篠田が教室に入ってくる。
「帰らないの?」
「あ、梓待ってるんだよ」
やばい、声が少し震えた。
「…どうしたの?声、震えてるよ?」
「べ、別に、なんもねぇよ」
そっち向きたい…けど…
「こっち向いてよ永瀬くん」
「…やだ」
篠田の顔が見たい
篠田の声をもっと聞きたい
篠田に触れたい
「…なんでよ。やっぱり前の事気にしてるの?そんな嫌だった?」
「ち、違う!それは絶対違う…」
「じゃあ何?僕もうわかんないよ」
そんなの…俺だってわかんねぇよ
こんなの初めてだから
「お、俺だって…わかんねぇよ…」
「え?」
もう…言ってしまおうか
俺は篠田の方を向いた
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