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不変
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朝ごはんを食べ終わった後に僕は徹さんの部屋に呼ばれた。
部屋に入るなり沈黙が続いたがやっと徹さんがその重たそうな口を開いた。
「どうして…。どうしてお前は…
弟とそんなに似てるんだ…?」
この時僕は、てっきり顔のことについて言われているものだと思い込んでしまい、軽く流すような言葉でしか返さなかった。
「え…。いやぁ、なんででしょうね。こればっかりはなんとも…」
あはは…と言いながら徹さんの言葉を待つ。
「何で、何でなんだよ…」
一歩、また一歩と僕に向かって歩みを寄せる彼の足。
その歩みは遅くとも確実であった。
「徹さん…。急にどうしたんですか?なんか変ですよ。」
徹さんの揺れる瞳が、僕を捉えて離さない。
二メートル…一メートル…と僕らの距離が縮まる。
「徹さん、一体…」
0センチ…。遂に僕らの距離が無くなった。
「つっー…」
僕の唇に確かな柔らかい感触があった。
軽く触れるだけのキス。だけど、徐々に唇の
触れ方が強引になっていた。息をする暇もな
いまま、気付いた時にはベッドの上に横にな
っている僕がいた。
「徹さん、一体どうしちゃったんですか⁉︎ やめてください…」
何を言っても彼の耳には届きそうもないように思えた。
昨日までの暖かな彼とは違い、悲しみに包まれる彼の瞳がそこにはあった。
「徹…さん…?」
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