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お風呂II
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それともなんだろうか。
この人をいつしか1人の男性として見ていた自分がいるのか。
そんなことを考えてしまうのはきっとこの暖かい湯に浸かってしまっているせいだと言い聞かせる。
「ねぇ、誠也。」
不意に徹さんが話しかけて来た。
「なんですか?」
「浩太は、、生きてると、、、思う?」
とても自信なさげに聞いてくるその瞳が揺れている。
痛いくらいに貴方の綺麗な瞳が刺さってくる。
『生きてると思います。信じてください』
なんでこんな言葉が出てこないのだろう。
今までの僕だったら簡単に口に出せていただろう。
どうして?どうして?まるで口が縫われたように言葉を紡ぐことができない。
もう一度徹さんを見つめる。
「…どう?」
変わらず聞いてくる。
ようやくわかった。
僕は貴方を好きになってしまったのだ。
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