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古の神話
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混沌の創りしこの世は
静と動、陰と陽の対をもって
その理をなす
〈創造の眼〉
この世ははじめ混沌でしかなかった
夢想の時を経て
混沌に開いた瞳在り
眼の紡ぐ力に依り
混沌に陰と陽の一対が産まれ
眼はその瞼を閉じる
陰を邪王(ジャオウ)
陽を聖帝(ショウテイ)という
陽の聖帝
白く耀きその躍動は制御を知らず
その肚には黒き欲を孕む
陰の邪王
深淵の闇と死の静寂をまとい
その裡は無垢である
聖帝の肚が邪王に牙を剥いた時
再び創造の眼は開く
対が均整を保っていた混沌に
聖帝の吐した白泥が広がる
眼は見開きその瞳は血走った
対であった陰と陽を引き裂き
眼は天に聖帝を、地に邪王を置いた
二人の間には
聖帝の流した白泥が固まると
大きな大陸になった
眼は大粒の泪を一粒こぼすと
再びその瞼を閉じた
この時から対をなして産まれてくる運命の種は
バラバラに散らばる様になった
眼の溢した泪が大陸に落ちると
様々な生き物
禍物がこの世に産まれた
あらゆる種に対が在りそれぞれが対を求める
聖帝が天に、邪王が地に在る限り
眼は眠り続ける
天が地に触れる時
再び創造の眼は開かれ
新たなる創造が始まるであろう
【鬼泉院 封蔵 創世碑】
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