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金鳳花 14
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心地のいい風が吹き
男の肌に残る粘液を乾かしはじめ
鬼と男の血の匂いが鼻に届く
ぞろりと傷口を辿る鬼の舌
その唇が男の白い腿に触れる
ジュプッ チュク
舌が傷口の奥を音をたてて蠢き
当てた唇が強く吸い上げ
男の血と鬼の唾液が混ざる
湿った音が風に流れ
男の肉が細かく震えた
「はっぁ………ぅ……んっ……」
「よ………止せ!!」
白い男が痛みなのかどうなのか
切な気な声を小さく洩らすと
上体を起こし鬼を静止しようと動く
ドサッ
鬼の大きな片手が
白い男の胸元を圧し
その身体は元の様に押さえつけられてしまう
「うぅっ」
軽い衝撃に男が呻く
鬼の手は触れているだけだが
男は逃れようと身を捩る程
その手の圧が肌に熱い
「じっとしてろ」
舌打ち混じりに、鬼の低い声が股ぐらから響く
男はゾクリとし
開かれた腿を閉じようともがくが
鬼の強靭な肉体が遮り
より強く押さえつけられてしまった
ピチャ
抵抗する男の腿をより強く掴み
其処の傷口に再び鬼が唇を寄せる
「んんっ………」
温かい息がかかり
ピチャピチャと音を立てて嘗められる
鬼が触れる度、じわりと身体が熱くなり
男は不本意にも洩れる声を
抑える為に右手を口に当てた
紅く溢れていた血が嘗めとられ
ピンクの裂傷が男の声と共に
反応してはヒクヒクと動く
鬼の唾液が甘い匂いを漂わせ
とろとろと腿に垂れる
それは体内に入ると媚薬の様に作用し
男の身体の熱が増す
ジュル ジュッ
ヌルヌルと滑り、肉を吸い上げるように
鬼が傷口を貪る
「ぁぁ………ぅっく………はぁ…はっ」
男は熱くなる身体に多少朦朧としながらも
必死に声を殺し荒い息をした
クチュッ
どれくらい経ったか
同じく荒い息をしている鬼が
男の腿から唇を離した
先ほどまでぱっくりと裂けていた傷口は
既に跡形もなく
男の白い肌がしとどに妖しく濡れ
身体は震えておりました
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