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三國くんはドジ。俊哉side
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俺の通学路の途中、学校から徒歩5分のところに三國くんの家があった。
何ここ。通学に超楽じゃん。
三國くんのことだから、近さで学校を決めたに違いない。
いや、まだ入学して3日で三國くんのこと分かってるつもりなのか俺。
すらすらと勉強は進み、俺が休憩を提案したことで三國くんはジュースを取りに行ってくれた。
「りんごジュースでいい?」
「うん」
りんごジュースは俺が1番好きなジュース。
でも中学のときは共感してくれる友達がとても少なかった。
中には子供っぽいと笑ってきた人もいた。
だから俺はりんごジュースを好きだとは公言しない!
ミルクティーもそれなりに好きだから、好きなジュースはミルクティーってことにしている。
特にいらない情報ですね。はい。
「はーい、りんごジュースとクッキーだよー」
「ん、ありが、と…っ?!」
声がした方を向いた途端、ガタッと大きな音がして、三國くんが倒れこんできた。
え、ちょ、なにしてんの?!
「うっわああああああ!!!」
ガシャーン!と、グラスの割れる音。
クッキーが床に落ち、割れたグラスがジュースの中に散乱していた。
「ごめん!!!ごめん鈴木くん!!」
「え、あ、うん…大丈夫…」
俺はというと、怪我は無いもののりんごジュースでびったびたになっていた。
髪の毛からジュースが滴る。
「三國くんこそ、怪我はない?」
「俺?!どっこも!本当ごめん!!」
ぺろっと口の周りを舐めると、りんごのあじがした。
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