アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ふざけてみた。拓海side
-
「三國くん!」
ガラスの破片を拾って集めて、こぼれたジュースを雑巾で拭いていたら鈴木くんに名前を呼ばれた。
なんか声音が違うように感じた。
「…これ、でかすぎんだけど」
「あはは、彼シャツ状態」
なるほど、少し恥ずかしいんだ。
見ると鈴木くんは必死にズボンをあげている。
袖はだっぼだぼで、いわゆる萌え袖状態。
それでズボンをあげようとするものだから、手が上手く使えなくなるよね。
「…ぁ」
ズボンが落ちました。
上も長いから、太ももなんて余裕で隠れてる。
「…三國くん」
「なぁに鈴木くん」
「短いのないの?」
「ごめんうちには鈴木くんが着れるサイズないかな」
「…喧嘩売ってんの?」
でも、それでいいんじゃない?
動きやすさは上がるし(?)
なんか可愛く見えるし。
…って、俺何考えてんの?
「ズボンは諦めたら?」
「アホなの?男がこんな格好で他人様の家にいるとか犯罪じゃん」
「鈴木くんなら大丈夫」
「なにがなの?」
そんなやりとりをしていたら、親が帰ってきて。
俺が事情を話すと、制服は時間がかかるから泊まっていきなさいと言われ。
鈴木くんは不本意だ、とか言ってたけど大人しく世話になることにしたようです。
あのね、これ入学して3日目の話なの。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 125