アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
えーっとね。拓海side
-
「…好きです。付き合ってください」
「…えっと、ごめん。」
髪を明るい茶色に染めた、ロングヘアの可愛い女の子。
俯いた頬が赤くなって、震えている。
「…なんで、彼女を作らないんですか?」
じゃあ、質問させてください。そう言って彼女が口にした言葉。
なんでだろう。
中学んときの俺だったら一発OKな可愛い子。
「今は、いない方が楽かなって思ってるのかな」
「…そうですか」
すみませんでした、来てくれてありがとうございます。そう言って彼女は走り去った。
礼儀正しいし、イイコ。
俺よりいい人見つかると思うよ。
でも、女の子のためにここに来たのは。
鈴木くんに聞いたんだ。
彼女からじゃない。
鈴木くんに伝言を頼んだあの子。
…ちょっとだけ、それが気に食わなくて。
鈴木くんを巻き込んだのがさ。
俺はなんでそれが気に食わないんだろう。
中学の頃は誰が伝言してこようと、可愛い女の子だったら即OKだった。
まぁそういうのは長くは続かないけどね。
どうせお互い外見しか見てないから。
「俺も丸くなったかな?」
はは、と小さく声を出して俺は校舎裏をあとにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 125