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何だろ。拓海side
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…なんなんだ。
渡り廊下をゆっくりと進みながら俺は考えた。
目を閉じると思い出すのは先ほどの鈴木くん。
階段踏み外しただけだけど、結果的には鈴木くんを押し倒すような形になってしまっている。
俺が乗っかって重たくて苦しくて顔が赤くなっていて、ちょっと…正直、ぞくってきた。
意味わっっっかんね!!
鈴木くん…男だし。
女子みたいに細いとか女顔だとかないし。
俺と比べたら細いけど普通だし。
男だし。
男だし!!
落ち着け…さっきのはあれだ、何かそういう…気の迷い?
ダメだわ。
でもダメだわ。
俺、そんな気あったのか…?
女の子好きよ。
最近はあんまだけど…うん。
男にぞくってくるとかなに?
ないないない。ない。よね。
落ち着いて俺。
渡り廊下全然進んでない。
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