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言うか?言わないか?拓海side
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…どうする、俺。
資料室から無言で出て、俊哉と廊下を歩く。
何で部活着の姿のまま俺はここにいるのか。
汗が冷えてくそ寒い。
きっと、俊哉も疑問に思っている。
「…拓海、なんできたの?」
ほらね。
前を向いたままの俊哉。
俺も、俊哉の方は見ない。
見れない。
「…なんとなく」
なんとなくってなんだ。
追求されたら、きっと俊哉は追求なんてしてこないだろうけど、確実にぼろがでる。
「まだ部活中だよね、戻らなくていいの?」
「あ、うん。行かないと。」
まだ休憩中だろうか。
でも、残り時間は少ないだろう。
俊哉をちらっと見る。
俊哉も俺をちらっと見て、視線を落とした。
「…俺さ、待ってるから部活終わったら一緒に帰ろう。」
「え、ああ。うん。わかった。」
体育館から、キャプテンが俺を呼んだ。
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