アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
…え?拓海side
-
「好きじゃなくて、大好き」
聞こえた言葉に目を張った。
見ると、俊哉は笑っていた。
その笑顔は悲しみが滲み出ているような、儚げで綺麗な笑顔だった。
自分の中の何かが、切れる音を聞いたような気がした。
机に手をつき、前のめりになる。
止まれ、止まれよ俺。
友達を失うことになるかもしれないのに。
触りたい
キスしたい
止まらない、欲求。
溢れる気持ちが加速させる。
「…俺も好き。大好き。」
笑えてない。そう分かった。
真顔で告げてしまった。
せめて笑えよ。
お得意の愛想笑いは、本気の気持ちには勝てないらしい。
見つめた相手は、さらに顔を赤くして、儚げな笑顔を引っ込めてしまった。
「………キス、したい………」
俯いた君が微かに呟いた言葉を、俺ははっきりと聞いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 125