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あのとき。拓海side
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冬休みのあの日。
信じられなかった。
俺が俊哉にキスをしたことも…俊哉が俺にキスをしたことも。
いつも通りにふざけたことが、なんと告白になっちゃって、なんとなんと両思いだなんて。
『…俺も。俺も好きだよ』
泣きそうなくらいの涙目を細めて、口角を上げて笑った。
…俊哉イケメンすぎだろ。
キュンとした。
危な、これ本当、神崎の彼氏にするわけにはいかなかった。
俊哉があと5cm身長が高かったら、本当にモテるわ。
でもこの笑顔は俺にしか向けられないことを知ってる。
俺だけ、だよ。
嬉しくて、本当に嬉しくて愛しくて、飛びつきたい気持ちを我慢して机から離れる。
ジュース零れちゃだめだから。
嘘なんて一切ない、笑顔がこぼれる。
止まらない。
嬉しい、俺の初恋は叶った。
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