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あの子と付き合ってるなら俺が身を引くしかない。
頭ではわかってる。
わかってるんだ…。
「…太一さん。少しだけでいいから…こっち見て?」
言われた通り顔を向けると、豊は寂しげな表情をしていた。
「ゆた…」
「太一さん。何があったのか言いたくないなら聞かない。
でも、これだけは言わせて?
俺は太一さんが大好きだよ。
今までも、これからも」
そんなの…俺だってそうだ…。
でも…。
どうしてもあの子の事が頭から離れない。
どうしても不安が拭えない。
俺は男で…豊よりも年上で…しかも豊の父親で…。
あの子は女の子で…豊と同い歳で…同じ高校に通ってて…。
どちらを選んだほうが豊が幸せなのか、なんて考えなくてもわかる。
だから…。
「…豊…別れよう?」
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