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「………何………本当に好きな人って………今言ってるんだけど………?」
グッと拳を握る。
そうしないと、泣いてしまいそうだったから。
「バカなことを言いなさい。俺が好きな人?
豊は家族愛と恋愛を勘違いをしているだけだろ。
そういうことは
女の子としなさい」
俺のほうを見ようともしないで、親父はそう言った。
男だからダメなの?
それとも親子だからダメなの?
「………親父………なんでこっち向かないの?
なんでそんなこと言うの?
家族愛と恋愛を勘違いしてる?
ふざけんなよ!!
俺がどれだけ苦しんだと思ってるんだよ!!
消そうとしても消そうとしても全然消えなくて…むしろ膨らむ一方で………!!
俺は………親父が思っている以上にすきなんだよ!!
親子だとか男同士だとか関係なく…っ俺は………!!
一之瀬太一を愛してる!!」
堪えきれずに涙が溢れた。
俺の気持ちが伝わらない歯がゆさと悔しさで、押し潰されそうだった。
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