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青い空に白い雲。
そして青い海!
絶好の海水浴日和だな。
「親父!ちゃんと日焼け止めクリーム塗ったか?
すぐ赤くなるんだからちゃんと塗らないと!」
「わかってるよ。今塗ろうとしてたんだよ」
「そう言って前に塗り忘れてヒーヒー言ってたのどこのどなたでしたっけ?」
「…………スミマセンデシタ…………」
これじゃあ、どちらが子どもかわからないな。
「ね!あの人かっこよくない?」
「え!ヤバ!
めっちゃかっこいい!!」
ヒソヒソと近くの女の子たちの会話が聞こえてくる。
やっぱ豊はモテるんだな…。
ズキ…と胸が痛む。
「…でもさ、隣にいる人もかっこよくない?」
「わかるー!お兄さんかな?」
おおお?
これはもしや、俺もまだまだイケるのか…?(ニヤリ
「何ニヤニヤしてんの。
若い子に噂されて浮かれてんの?」
「え、いや、そ、そんなことはないぞ!?」
「…嘘下手すぎ…。
つーかさ、あんま他の人見るの禁止ね」
「は?なんで」
「俺が焼くから」
ドキ、と心拍数が上がる。
「や、焼くってお前な…」
「太一さんは俺だけ見てればいいの!」
ぎゅーっと抱きついてくる。
「おま…!ここ外!!」
「へーき、へーき!
男同士でじゃれてるだけだと思われるだけだって」
そういう問題じゃない!!
つーか…なんで俺…
息子に抱きつかれてドキドキしてんだよ。
これじゃあまるで………。
「あっれ〜?一之瀬じゃん!」
!!!
「げ!五十嵐!」
「『げ!』ってなんだよ〜。夏休み前以来のクラスメートにしかも相談まで乗ってやった人に〜。
でも、すげぇきぐーだな☆」
「あー、まー…な…」
「あ!もしかしてあの子と海に来たのか?
どの子?どのk…あいた!!」
キョロキョロと辺りを見回していた五十嵐くんをまた新しい人物が叩いた。
………次々と登場人物が出てきておっちゃんちょっとついていけてないぞ。
「姿が見えなくなったと思ったら……。
うちのがご迷惑をお掛けしました」
「もー!いきなり頭叩かないでくれない?
もっとバカになったらどうすんの!?」
「これ以上バカになりようがないから大丈夫だ」
「酷い!鮎川くんのバカ!
もう知らない!」
………なんなんだ…このラブコメ的な展開は…………。
「はいはい。
お前のパラソルはあっちだから戻ろうなー」
「鮎川くん、最近俺への扱い雑になってない?」
「なってない、なってない。
お邪魔してすみませんでしたー」
いきなり来ていきなり帰る。
まるで嵐のようだな…。
「…………今の人たち…知り合いか?」
「あー、まーね…。
最初に来た鬱陶しい奴が同じクラスの五十嵐。
もう一人は…………見たことあるんだけど誰だっけ?」
「いや、俺に聞かれても」
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