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話は数時間前に遡る。
「もー!『なんだ』じゃないでしょー!
あたし彼女だよね?なのに最近全然連絡くれないじゃん!!
もしかして浮気してる!?」
何言ってんのこいつ。
浮気も何も俺は有美と付き合った覚えはない。
まぁ、何回かヤったことはあるけど。
「あの「あ…えっと…俺…ちょっとその辺歩いてくるわ」
焦ったように何処かへ行こうとする親父。
「え?ちょ!親父!」
止めようとオヤジの腕を掴むと、振りほどかれた。
「暫く戻って来ないからごゆっくり!!」
脱兎のごとく走り去る親父を見ているしかできなかった。
「ねぇ、聞いてるの!?」
ぐいっと腕を引かれ、無理矢理有美のほうを向かされる。
今見たいのは有美じゃない。
つか、親父いないし気ぃ使う必要ないよね。
「………あのさ、俺たち付き合ってないよね?」
「は!?
付き合ってるじゃん!!」
「ごめん、俺は付き合ってる気なかった。
だから連絡しなかった。
これでいい?」
「………っ!
最低!!」
バシッと俺の右の頬を叩き、有美は走り去っていく。
叩かれたところがジンジン痛んだ。
最近、親父以外に優しくできない。したくない。
最低なのも自覚してる。
「………早く探さないと」
俺は親父を探して走り出した。
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