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「こんな所で何やってんの?」
自分でもびっくりするくらい落ち着いた声が出た。
「あ?
何だよ、お前」
親父を捕まえてる一人が聞いてくる。
「俺?
俺は
この人の恋人ですけど?」
未来のだけど。
「へー、恋人かー。
んじゃ、お前も混ざるか?
4人で仲良くしようz…うぐっ!!」
思わず手が出てしまった。
まぁ、自業自得ってことで。
汚い手で親父に触ってんじゃねーよ。
「………っ!
てめー何しやがる!!」
「あー、すみません。
つい。
汚い手で触らないでもらえます?
これ以上やるなら俺
容赦しませんから」
「………!!
お、おい!!行くぞ」
思いっきり低い声と真顔で言ってやると、あっさり何処かへ行ってくれた。
本当はもっといろいろしてやりたかったんだけどね。
………そんなことより………。
「………豊………?」
今にも泣きそうな顔で親父は俺を見上げている。
そんな親父を俺は抱き締めた。
「ごめんな。一人にして…」
「いや…俺が勝手に一人になっただけだし…」
「それでも…俺が一人にさせたから…あんな奴らに…」
ギュッと抱きしめる力を強める。
本当に親父に何も無くてよかった。
「あ!
そういえば…お前彼女は…いいのかよ…」
「気にするところそこ?」
自分が襲われそうになったのに?
「気にするだろ!「有美…あいつとは……付き合ってはいない」
うん、嘘は言ってない。
「………本当に?」
「うん」
「………」
「………」
しばらく無言で見つめ合う。
「………よかった………」
心底ホッとしたように親父は呟いた。
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