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別れ by湊翔
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家に帰ってくると、さほど多くはなかった家の中の物が全てなくなっていて驚いた。
そしていきなり引っ越すと言われまた驚いた。
もうここには帰ってこない...だったらせめて響也と碧都には別れを言いたい。
この女が決めたことだ、どう足掻いても引越しを取り消してはくれないだろう...。
そうなると、これから俺は一人になるんだ...。
そう思うと自分の無力さに絶望したくなった。
でもとりあえず別れはを言ってもいいか聞かないと。
「響也達に別れを言ってもいい?」
「だ、ダメよ!!絶対ダメ!」
「...わかったよ」
ここで反論するとロクでもないことになりそうな事くらいわかった。
でも、なぜそこまでして響也に引っ越すことを言ってはいけないのだろうか...
それはこれからの生活で嫌というほどわかる。そんなことを俺は考える由もなかったんだ...。
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