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晃羅独想 by晃羅
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どいつもこいつも俺に期待なんかしてない。
親は可愛げのない俺に呆れ、俺が一人にならないように気にかけてくれた組の奴らにも嫌気がさして自分から突き放した。
俺をそんな目で見るな。
いつだって俺へ向けるみんなの目は光がなく、酷く無関心だ。
そんなんだから性格なんてひん曲がるし、愛なんて知らない。
一人で歩いていくのはすごく疲れる。
苦しくても頼れる奴なんかいない。
だからその溜まったストレスを買ったペットで発散する。
ただの機械的な動作。
もちろんそこに愛だの優しさだのそんなもんはない。
だからペットは俺のことを嫌ってたし、俺だってペットに対して哀れみも何も感じていなかった。
なのに湊翔は何か違う。俺が一度だってペットに対してあんなに優しい口調で話したことは無い。
ましてこんな忙しい時に俺が時間を割いて家に帰るなんて。
まぁどうせ湊翔も時期に“壊れる”だろうけど…
子供の頃から何でも壊すのが好きだった。最初は親に興味を引いて欲しくて、その度に地下の部屋に閉じ込められた。そして次第には幸せそうな奴らの笑顔がイラついて壊していくようになった。
自分でも思う、この組を継ぐ資格はないって。
まぁ、事が事で急だし、親父も何故か俺以外の次期頭候補を上げてはいなかったから最早成り行き。
こんなんでダメだろwww
あー、知らね。
きっと今までと一緒でこの組も湊翔も俺の手で俺のせいで壊れる。
壊した後どうすんだろ…。死ぬのか?
…あー、なら死ぬ前に誰かに愛されてぇ…。
そしたら俺も変われんのかもしれない。
ま、無理か…。
そんなことを考えながら家に着く。
そして、淫らに喘ぐ君の元へ…。
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