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番犬 by晃羅
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朝起きると湊翔が規則正しく寝ていて安心した。
昨日の夜、寝ている湊翔を見て自分の心の中にある嫌いじゃないと思う感情が恋だとわかった。
いまさら恋など気持ち悪いな。
それと共にコイツを守れなかった罪悪感が募りどうにかなりそうだった。
湊翔を起こさないようにし、朝飯を作ってやりゆっくりと食べさせた。
出掛けるというと寂しそうに顔を曇らせる湊翔の顔。
それをを見ると離れがたかったが昨日より念入りにと増やしたロックをすべて掛け安心して出かけた。
まさか自らここに出向くことになるとは思いもしなかったが門の前に行くと面会予定の無い者は立ち入ることが出来ないと言われた。
困っていると本人が来て快く受けいけてくれた。
今現在はアイツの犬と共に裏口に向かっている。
「見た目丸腰と言っても一応審査するから。」
ぶっきらぼうにそう言う犬。
「もうちょっとその態度どうかなんねぇーの?仮にも俺、元先輩なんだけど?」
「学校の元先輩でも今は敵だ。元から仲良くするつもりは無い。」
可愛くないな……。
「来い、この部屋で待ってろ。時が来たら呼ぶ。変な真似をするなよ?」
なんとか入れてもらえたらしい。
これからなんと説明すればいいだろうか。
「それと、ここには響也もいる。若はお前を響也に会わすつもりだと思う。覚悟しておいた方がいい。」
……予想外だ。
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