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「理由をお聞きしても?」
「何故ですか?」
「貴女を見た時に感じたんですよ。こんなに美しい方を見たのは初めてだと。……すみません。初対面なのに。
そして、目を離したら貴女が儚く消えてしまいそうに見え、心配になってしまったんです。」
「クスクス、お優しい方ですね。つまらない昔話ですが聞いて下さっても?」
「是非。」
……あぁ、この女今、この男は使える。って顔をしてる。
この手の女は童貞が好きそうだから初々しく演技をすれば楽なものだ。
それに、現に聞いている話は真実とはかけ離れた内容だった。
それでよく涙を流せるものだ。
こっちも演技は得意らしい。
「泣きつかれたでしょう。飲み物を貰ってきます。待っていてくださいね。」
────あとはおとなしく飲んでくれればいいが。
「どうぞ。」
「すみません、ありがとうございます。」
あぁ、もっと警戒心を強く持っていないと。
優しいそうな顔の裏に何が書いてあるかなど、わからないのだから。
……これでよくこの世界で生きてこれたものだ。
「…私、なんだか、、」
「ただの泣き疲れです。おやすみなさい。」
致死量ギリギリの睡眠薬を投与すればすぐに眠りについてくれた。
まぁ、これで永遠の眠りにならなければいいが…。
死んだら片付けが面倒だ。
「……旭陽、任務完了だ。そっちも最後まで気を抜かずに帰ってこい。」
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