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じゅうなな。
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(なにしてんだろ……俺)
現在、アイツの誘いに何故か乗ってしまった俺は大人しくその小さな背中の後ろを歩いている
「ここです!!」
やっと着いたか
そう思って無意識に顔を上げると
「っ、」
俺は、息を呑んだ
そこに広がるのは、オレンジの夕焼けに照らされて街全体が見える絶景
すこし暖かな風が俺の頬を撫で周りの木々が心地の良い音を奏でる
ものすごく綺麗なその景色に俺はずっと見つめていた
「ふふ。綺麗じゃないですか?
実は去年、ある事で親と対立しちゃって……色々と揉めてムシャクシャしてたんです。
でもそんな時にここを見つけて……。
なんだかこの景色を見ていると不思議と嫌な気持ちが落ち着いてくるんですよね。
だから何か嫌な事があった時はいつもここに来ているんです。」
「みんなには秘密にしてたんですけど、新道さんは特別だから見せちゃいます。」と言ってヤツは俺に微笑みかけた
「………………。」
(なんだろう。この景色を見てると心が落ち着いてくる……)
今までムシャクシャしていた気持ちも自然と無くなっていく、この感じはなんだ?
「少しは気に入ってくれました?」
目線を下に向けるとニコッと無邪気に微笑むコイツ
その笑顔は夕日に照らされてキラキラと輝いていた
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