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さんじゅう。
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(でも、駄目だ)
いくら彼が子犬のように見えてもここは心を鬼にしなければ
「駄目です。今日は本当に家の用事で帰らなきゃいけないんです。そうしないと俺がお母さんに怒られちゃいます」
「だから離してください」と言って彼の手を離そうとしたら
「じゃあ俺も行く」
「えぇっ!?」
この人はとんでもない事を言いだしました。
「いやいや、それはもっと駄目ですって。」
「行く」
「駄目です」
「行く」
「無理です」
「……行く」
「断じて許しません」
「……チッ。しょうがねぇな……
じゃあお前の家までならいいだろ」
「まぁ、それなら別に大丈夫ですけど……」
そう言ったら彼はやっと立ち上がってくれた
いつもと全然様子が違う新道さんに俺は戸惑うばかり
(本当、明日は槍が降りそう)
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