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さんじゅういち。
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「マコ」
「何ですか?」
俺の家に向けて俺たちは足を進める
新道さんと俺の間は大体1人分の隙間が出来ていた
「最近、お前俺のところに来ねぇよな」
「…………そう、ですね。
実は今ちょっと家が忙しくて……新道さんに会える時間が無いんですよねぇ……」
俺は顔を俯かせて地面を見つめる
これは嘘じゃない。本当のこと
今家はゴタゴタしている。兄ちゃんが呼ばれたのもその手伝いのため
「でも、新道さんにとってはいい事じゃないですか?
うるさいガキが付いてこなくなったんですから」
へらりと笑って彼に笑顔を向けると、彼は顔を少し強張らせた
その顔を見て俺も気まずさを感じ、再び地面に視線を戻す
「…………これからは安心していいですよ。
もう俺、あまり新道さんの前に現れるつもり「なんだよ、それ」……えっ?」
その言葉を言った瞬間、ピタッと彼は歩くのをやめた
振り向くとそこには僅かに歪められた彼の顔
「お前、なんでそんな悲しい事言うんだよ」
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