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第6走
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12月。
あれからマコの姿を一切見なくなった
登校する朝も
下校する放課後もアイツの姿を探すが全然みつからない
「はぁ…………」
(アイツまじどこにいるんだよ)
休み時間、机に顔を伏せて寝ていると
前の席がガタリと音を立てた
「恭ちゃん」
「…………。」
見なくても誰かなんて分かる
俺をそんな風に呼ぶ奴、アイツ以外いないから
「あの日さ、恭ちゃん鬼のような形相してマコっちゃんを連れ去ったけどあの後何かあったの?
様子が変だよ、恭ちゃん。それにマコっちゃんも最近全然姿見せてないじゃない」
心配そうな声をして聞いてくる彼は真剣だ
いつものようなふざけた伸ばし口調じゃない
「…………。」
「恭ちゃん。」
「………マコに、キスした」
「は?」
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