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じゅう。
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「お前……今どこにいんの?」
電話の向こうは何も聞こえない
ただ、アイツの声しか聞こえない
『……その質問だと、もう気付いちゃったんですね。
俺がこの街からいなくなっちゃった事』
『あははっ…』と気まずそうに笑うあいつの声は
どこか寂しそうだった
『ねぇ、新道さん。
俺ね、貴方に伝えたい事があって電話したんだ
だから今から俺の言うこと、静かに聞いていてください』
緊張しているのかアイツの声は震えていて
だがそれを落ち着かせるためなのか、電話の向こうで深く深呼吸をする音が聞こえた
ーーーーそして次の瞬間、
マコの声は優しく柔らかなものへと変わり、ゆっくりと俺にこう言った
『……新道さん。
俺、貴方のことが好きです』
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