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ご。
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そうだ。あの人が教師になるはずがないのに……
(なんで……教師なんだ……?)
新しいクラスの最初の席はあいうえお順だ。だから自然的に柚原喜一は俺の席の後ろにくるのだ
ガラッ
「はい、皆席に着けー。これから時間割のプリントを配るぞー」
そう言って教室に戻ってきた先生はさっそく俺たちに時間割のプリントを渡してきた
「うぉっ!さっそく明日の英語の授業入ってんじゃん。女子たちは大喜びだな」
「……そうだな。」
一瞬心がヒヤリと凍る
もし、あの人と会ったら俺はどう接したらいいんだろう。普通の生徒として接すればいいんだろうか……?
(いやいや。何を覚えてくれている前提になってるんだ。もしかしたら忘れてるかもしれないじゃん)
そうだ、もう5年前のことだ。
あの時は俺の顔は幼かったし、彼は気づかないかも……
(そうだ。そうに違いない)
うんうん1人で頷いていると、近くで喜一が呆れたような表情で俺を見てきた
「真……。
さっきから何1人百面相してるんだ?」
「えっ!あ……いや、なんでもないよ」
あはは。と適当に笑いながら誤魔化す
(言えない……。)
あの人が俺の知り合いなんて………絶対に、言えない
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