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とろとろ
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「…っ…ん…」
チョコレートと一緒に、味わうように。
ゆっくりと、俺の指に舌を這わせる。
ぎゅっと自分の服を掴んで、ぞくぞくするのに耐えた。
(…やばい、本当にヘンだ…)
何これ、なんでこんなことするの。
必死に考えたけど、意識がぼーっとして、頭はうまく働かない。
困り果てる俺を、さらに追い詰めるように、真山が俺の手を掴んだ。
咥えてるほうの右手を。
「ま、真山…?」
逃がしてくれる気はないんだな、とぼんやり思う。
胸のあたりが、きゅんと苦しくなったけど、そこまで嫌じゃない。
相手が真山だからかな。
「ふぁっ…!?」
突然、ちゅっと指先を吸われて、思わずヘンな声が出た。
慌てて反対側の手で口を覆うけど、満足そうに笑う真山に、ぶわっと顔が熱くなる。
これ以上いじわるされたら泣いちゃいそうだ。
「…や、待って……ん…っ…」
また小さな声が洩れてしまう。
恥ずかしさに、さらに心臓が速くなる。
視界が滲んでく。
「っ…ふ…真山……」
俺の指を甘噛みしながら、わざとらしく水音をたてる。
きっともう、チョコレートの味なんてしないだろう。
指だけ舐めても、おいしくないと思うんだけど…
(…俺を困らせたくてやってるのかな)
本当にいじわるな人だと思う。
温かくてぬるぬるの舌が、何度も指先をくすぐる。
全身が熱い。
「真山、やだ…ふぁ…っ…!」
いきなり根元まで咥え込んで、口の奥まで含まれる。
とろとろと唾液を絡めながら、俺の指を濡らす舌。
頭の芯が痺れていく。
「っ…ん…やぁ……」
体から力が抜けてくのを感じながら、ふるふると首を横に振った。
もう、どうにかなっちゃいそう。
なのに、真山が手を離してくれる気配はない。
「…も…はなして、真山…っ…」
触れるか触れないかの、微妙な力加減で、俺の指をなぞる舌。
こくん、と唾を飲み込んで、真山の喉が鳴る。
視線も、手つきも、どうしようもなくエロくて、何も考えられなくなる。
「……?真山…?」
突然、ぽーっとしていた俺に、ゆっくりと手を伸ばして。
真山の指先が、そっと目尻を拭ってくれる。
舌も大人しくなっている。
「…ん…ありがとう……」
真山が何を考えてるのか、よくわからないけど、一応お礼を言った。
そのまま、唇も離してくれたら嬉しいんだけどな。
「…真山、あの……ひぁっ!?」
いきなり、今まで一番きつく吸い付かれて。
微かな痛みと共に、確かに快感を覚えた体に、くらくらと目眩がした。
指だけで、こんなになっちゃうなんて…
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