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いっぱいいっぱい
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「!?ちが、これはっ…!」
「違わないでしょう?」
「…う……」
本当に違うのに。
俺だって無意識だったのに。
どかなきゃ、と思いつつも、俺は中途半端に真山の上に乗ったまま。
「…まぁ、嫌いじゃないけどね」
「へ?……っ!!」
いたずらっぽく笑う真山が、俺の腰を抱き寄せる。
そのまま、体は密着してしまって、急速に体温が跳ね上がる。
「ちょ、真山っ…」
「なに?」
「ひ…っ…!」
服の中に侵入してきた手が、腰や背中を撫で上げる。
冷たい指先が、肌に直接触れて、びくっと反応してしまう。
「待っ…」
「待たないよ?」
「…っ……」
畳み掛けるようなセリフと、落ち着いた声と、焦らすような指の動きと。
真山のすべてが、俺を追い詰める。
「…まさか、今さら嫌なんて言わないよね?誘ったのは藤川だもんね?」
意地悪く微笑んで囁かれた言葉に、目眩を起こしそうになる。
「誘ったのは俺」。
逃れようのない恥ずかしすぎる事実に、涙が浮かんでくる。
「…ま、ふぁ…っ…」
名前を呼ぶ間もなく、キス。
本当に意地悪な人だ。
ぼんやりと考える間にも、その手は俺の体をまさぐる。
「っ、んん…」
片手で俺の頭を押さえつけて、深く口付ける。
舌を吸われたら、ぞくぞくして、体から力が抜けた。
(…気持ちいい、やばい…)
もう何も考えられなくなって、真山にされるがまま。
背中や腰をなぞられるたびに、びくびくと体が震えてしまう。
女の子みたいで恥ずかしくて、体温はさらに上がってく。
「…はぁっ…真山…」
しばらく舌を絡め合って、ようやく解放された。
涙目で真山を見る。
「…可愛いね、藤川」
「っ…そういうこと、言わなくていい…」
耳まで熱くなって、思わず目を逸らす。
真山が小さく笑うのがわかる。
まだ息を整えてる俺とは反対に、やっぱり余裕な感じがなんか悔しい。
「ごめんね、意地悪して」
「…………」
「ベッド行く?」
「っ!!」
ありえないくらい恥ずかしいセリフに、心臓が止まりそうになった。
これ以上はやばい、しんじゃう。
泣きそうな俺を見て、真山がまた小さく笑った。
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