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真山くんのお家
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「どうぞ」
「お邪魔します…」
駅を出てから、真山の家まで10分くらい。
今の俺の足で歩いても、かなり近いと思えた。
(もうすでに玄関が広い…)
周りの家も大きかったけど、真山の家も例外ではなく。
やっぱり坊っちゃんなんだろうな…。
「こっち」
「あの」
「ん?」
「手……いつまでこうしてんの」
「部屋まで。階段なんてなおさら危ないだろう」
「…はぁ……」
なんかもうツッコむ気力も体力もないので、黙ってることにした。
さっきから思ってたけど、意外と心配症だ。
「とりあえず寝て」
俺を部屋に案内すると、すぐにベッドの布団を捲る真山。
「…ここ、真山の部屋?」
「うん。早く寝て?」
「…はい……」
有無を言わさず、ベッドに寝かされる。
もう、申しわけないとか思う余地すら与えられない。
大人しく寝そべると、柔らかい布団が上から掛けられた。
「ちょっと待ってて」
「ん……」
俺を残して部屋を出ていく真山を見送る。
急激に眠気が襲ってくる。
(あーやばい、めっちゃ眠い……)
変な緊張が解けて、どっと疲れが押し寄せてきた。
広くてふかふかのベッドにうとうとし始めたとき、ガチャリと部屋のドアが開いた。
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