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ちょっとドキドキとか
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「…起きろ、藤川」
「…ん……」
「作ってきたぞ」
そっと目を開けると、真山が俺を見下ろしていた。
なんでココにいるんだっけ、と、ぼーっとした頭で考える。
そうだ、部屋で休ませてもらってたんだった。
「……まだねむい……」
「薬飲んだらまた寝ていいから」
「んー…」
「いいこだから起きて」
「………」
またガキ扱いだ。
でも、今の状態じゃ仕方ない気がする。
眠いから駄々こねるなんて高校生のすることじゃない。
「起きられるか?」
突然、真山が覆い被さってくる。
俺の腕を背中に回させて、腰の下の僅かな隙間から手を入れられて…体が密着して、抱き合ってるみたいだった。
「…真山…?」
「ちゃんと掴まって」
言われるまま掴まっていると、そのままゆっくりと俺の体を抱き起こした。
すぐに真山の体が離れる。
「…え…?」
「ん?」
「……え?」
「いや、一人で体起こすの辛いかなって思って…」
「…あぁ……」
うん。知ってたよ?
ちょっとドキドキっていうか、戸惑ったりとかしてないよ全然。
「食べるときはちゃんとベッドから出るんだぞ」
「…んー」
なんだろう、この微妙な気持ちは。
いや、別に何もねぇけど。
なんか…なんだろう。
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